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年   報

 

 

昭和21年(1946年)

 

 

スタッフ

部    長

河 原 正 博    (富士中)

マネージャー

             清 水 甲子雄       (予科 兵庫・神戸三中)

選    手

和 田 邦 男 主将

古 沢 安 爾

青 山 栄 一       (予科 兵庫・神戸二中)

小 田 浩 爾       (予科 長崎・島原中)

                     嘉 納 義 郎       (予科 大阪・天王寺中)

神 谷   恵       (予科 大阪・天王寺中)

清 水 甲子雄       (予科 兵庫・神戸三中)

中 尾   武       (予科 福岡・門司中)

藤 井 道 弘       (予科 鳥取・倉吉中)

堀 江   治       (予科 大阪・北野中)

阿 部 清 時

神 崎 義 正       (予科 山口・萩商業)

                     白 羽 三 雄       (予科 上海日中)

 

                   向 井 正 治

                     小 西 通 友

                     加 納 正 弘

                     米 皮   馨

                     川 本 史 朗

                     上 村 隆 正

 

兵庫県バスケットボール協会結成記念大会

   9月8日 西宮体育館 この日付下記評の最後にある「今夏の」に矛盾する

神戸経済大学

41

22-24

51

関西学院大学

19-27

得点 反則    得点 反則    得点 反則    得点 反則    得点 反則    得点 反則

  和田  5  3 藤井 17  2 神崎  8  1 堀江  7  1 河原  0  2 田中  4  1

  常岡 10  0 松川健13  1 松川利 2  0 湊  16  4 野里  6  3 鷲尾  4  3

   前半、関学フォワード陣の防御の薄さに乗じ、堀江、田中にゴール下にとび込まれ、またセンター湊のポストマン藤井に対する防御位置の

不適のため連続野投を挙げられ、加うるに関学得意の速攻の先手を打って経大が速攻による得点を重ね、5分から13分まで関学無為、

15分には16-7と経大リードする。その後、関学は経大のパスを中断してゴールを陥れ、1821-20とリードを奪い、24-22にて前半戦を終わる。

試合初期の関学鷲尾、経大藤井の夫々3自由投皆失は、試合当初であるだけに士気に及ぼす影響が大きい。戒心すべきであろう。

 後半は経大センター藤井が活躍するも、関学の速攻に及ばず51-41にて惜敗す。関学苦戦の一因はフォワードの防御力皆無にある。

相手に対する位置の不適、フットワークの拙劣はガード陣の防御に二度三度負担をかけている。また経大センター藤井のポストプレーに対する

湊の防御の失敗がこたえ、速攻に得点を重ねても総て相殺されていることを思えば、ここに研究の余地あろう。とまれ経大の試合ぶりには今夏の

活躍の程が期待できる。(林公一)

 

対抗試合

   5月12日 西宮体育館

神戸経済大学

28

8-11

19

 三菱商事

20- 8

 

 

国民体育大会県予選兼第1回兵庫県総合選手権大会

  10月3〜6日 西宮体育館

神戸経済大学

 2

-

 0

 神戸三菱

-

 

神戸経済大学

38

16-27

52

神戸

学士倶楽部

22-25

 

関西八大学秋季リーグ戦 10/2712/1

 

神戸経済大学

42

11-24

45

関西学院大学

31-21

得点 反則    得点 反則    得点 反則    得点 反則    得点 反則    得点 反則

  和田  9  4 藤井 24  5 神崎  2  1 堀江  6  0 中尾  0  1 加藤  0  3

 小田  1  0 上田  0  2                   前川  0  0 藤井  6  1

  常岡 12  0 松川健 1  1 松川利 2  3 湊  14  4 野里  5  1 鷲尾  5  1

   前半10分まで関学フィギュアーエイトオフェンスの動きよく、度々好機をつかむも最後にファンブルに失敗を重ねるも次第に速攻に移る。

経大は関学の防御を破リ得ず、漸く中野投に点を追う。関学も次いでフィギュアーエイトのタイミングも整い、24-11にて前半を終わる。

 後半は自己のペースを失うほどの大事を取りすぎた経大はアグレッシブに攻め立て、関学ゴール下の弱さにつけ入り、センター藤井着々と得点を

重ね差を縮め、あるいは経大が勝利を得るかと思われたが、大切なシュートを落とし、惜しくも敗る。

全体を通じてみるに、比較的体力的に勝っている経大が前半において消極的であったことが大きな敗因となっている。

後半の如き攻撃を前半より行っていたならば、勝利の神がほほえんだであろう。(長沢)

 

神戸経済大学

22

8-14

21

同志社大学

14- 7

得点 反則    得点 反則    得点 反則    得点 反則    得点 反則    得点 反則

  和田 11  4 藤井  2  3 神崎  0  1 堀江  7  2 中尾  0  0 上田  2  1

  小田  0  0                                     太田  1  3

  森   4  1 棚橋  5  1 上田  0  0 須藤  6  0 宇田  5  1 吉井  0  3

   バリー・システムによるシャープなる切込戦法を得意とする同大に対して、神経大も元気な突っ込み、相当巧みなる攻撃を

するも肝心のゴールの決め手もなく、終始同大にリードされ14-8にて前半終わる。

後半、両軍共にシュート決まらず、15分を過ぎるも19-14と拙戦を繰り返す。

16分になり経大フォワード和田カウントワンスローをものにし19-17と迫り、漸く緊張す。

19分に至り経大ガード堀江の活躍に2ゴールをものにし、21-20と経大逆にリードす。

35秒を残し、同大森フリースローを入れ21-21と同点とする。タイムアップ直前、同大棚橋の反則に経大堀江2フリースロー中1を入れ、

決勝点の1点をあげ、そのまま押し切って遂に22-21にて予想を裏切り経大決勝す。

同大の敗因はバスケットボールに忠実でなかったの一言につきる。プレー振りを見ても余りにも経大を甘く見すぎたのではなかろうか。

同大のためにここ一戦を惜しむ。勝った経大としても決して巧かったというのではない。

この点、経大チームは勝っておごらず益々健闘されんことを望む。(長沢)

  10月27日(日)西宮体育館

神戸経済大学

29

12-24

53

京都帝国大学

17-29

得点 反則    得点 反則    得点 反則    得点 反則    得点 反則    得点 反則

  和田 11  3 藤井  8  2 神崎  5  1 堀江  2  1 中尾  0  1 加藤  3  3

  田中 12  1 津田  5  2 福井  9  0 井内  2  1 神谷  0  0 稲葉  0  1

 加藤 13  2 松村  6  0 久野  4  1 伊藤  2  1 後藤  0  0

   京大は速攻をもって攻め立て、経大は終始受身に立って戦ったため、苦戦を続けたものといえよう。

殊に再三再四ガード間の不注意なパスが、京大フォワードの田中の出足によって中断され、ドリブルをもってゴールを

陥れられたことは得点上は言うまでもなく、見方の士気を低下させていた。

また経大は練習不足を見せ、体力の点から見ても京大に劣っており、これがセンター藤井のゴール下におけるファンブルとなり、

また他の競技者のイージーショットの失敗となって現れていた。

後半15分、京大の人員交代に漸く速攻の得点を得たるも時既に遅きの感あった。(林公一)

  11月16日(土)西宮体育館

神戸経済大学

40

21-23

37

関西大学

19-14

得点 反則    得点 反則    得点 反則    得点 反則    得点 反則    得点 反則

  和田 13  2 藤井 10  1 神崎  6  3 古沢  7  5 中尾  0  2 上田  4  4

  小田  0  3                                     高橋  2  5

  川野 11  4 新井  2  0 太田 13  2 大田  9  1 栢野  0  4 山中  0  0

11月17日(日)西宮体育館

神戸経済大学

41

-

18

大阪商科大学

-

  12月1日(日)

神戸経済大学

31

14-16

38

大阪帝国大学

17-22

 

星取表

京都

同大

大阪

関学

神経

関西

大商

勝敗

@京都大

25

29

57

53

50

55

6-0

A同志社

16

47

40

21

48

38

4-2

B大阪大

25

31

41

38

33

35

3-3

C関学大

32

30

38

45

25

33

3-3

D神経大

29

22

31

42

40

41

3-3

E関西大

20

28

24

20

37

72

1-5

F大商科

24

23

36

29

18

44

1-5

 京都府立医科大学 棄権

 

OBチーム(神戸市貿易復興祭籠球大会)

 

   9月29日(神戸一中)

凌霜クラブ

70

40-11

26

神戸三菱

30-15

  決勝戦

凌霜クラブ

75

45-15

36

中華クラブ

30-21

得点 反則    得点 反則    得点 反則    得点 反則    得点 反則    得点 反則

  和田 19  5 藤井  8  2 神崎 18  2 堀江 14  1 藤原  2  0 田中  8  3

  古沢  4  0 上田  0  0 小田  2  0

  () 6  1 曽   2  0 呉   2  0 関()19  0 鄭   3  1 関() 4  1

 

世  相

 

アカデミー作品賞「我等の生涯の最良の年」

 

参考資料

 「神戸大学バスケットボール七十年」(1999)

 朝日新聞大阪版朝刊

10/28 P2

  きのうの記録 関西大学リーグ(西宮)

   関大72−44大商大  京大53−29神経大  関学 不戦勝 京医大

11/17 P2

  きのうの記録 関西大学リーグ

京大55−24大商大  神経大40−37関大  阪大41−38関学(以上西宮)

11/18 P2

  きのうの記録 関西大学リーグ(西宮)

   神経大41−18大商大  京大50−関大  同大40−30関学  

11/26 P2

  きのうの記録 関西学生リーグ(西宮)

   大商大36−35阪大  同大48−28関大  京大57−33関学  

12/02 P2

  きのうの記録 関西大学リーグ最終日

   阪大38−31神経大  関学25−20関大  京大25(10-815-8)16同大

 順位 (1)京大全勝 (2)同大4勝2敗 (3)関学、神経大、阪大3勝3敗 (4)関大、大商大1勝5敗

  京大、同大は1415両日の東西学生対抗に出場する。

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