年 報
「神戸大学バスケットボール七十年」(1999年)より転載
スタッフ
部 長
木 戸 乙 男
監 督
堀 江 治
主 務
白 羽 三 雄 （旧制三回生 上海中）
新 畑 英 則 （新制二回生 大阪・市岡中）
選 手
旧制二回生
小 林 一 雄 （兵庫・神戸一中）
田 中 基 義 （大阪・市岡中）主将
旧制一回生
黒 崎 宗 和 （大阪・高津中）
専 攻 科
市 川 東 作 （大阪工専）
水 垣 裕 輔 （大阪・住吉中）
新制二回生
岡 本 恒 雄 （教育学部 兵庫・兵庫）
瀬 良 之 敏 （ 兵庫・兵庫
吉 田 久 泰 （経済学部 兵庫・甲南）
新制一回生
一 北 忠 男 （教育学部 兵庫・兵庫）
川 端 大 三 （ 兵庫・洲本）
斎 藤 正 三 （ 兵庫・兵庫）
佐 藤 泰 弘 （ 大阪・高津）
島 田 昌 雄 （ 大阪・市立汎愛）
津 田 忠 孝 （ 大阪・北野）
西 本 敬 之 （ 大阪・北野）
平 野 和 男 （教育学部 大阪・市立汎愛）
古 家 靖 人 （ 兵庫・長田）
松 井 準 一 （ 兵庫・長田）
山 崎 友 嗣 （経営学部 長崎・島原）
三商大戦パンフレット記載者
復活第４回 旧三商大定期戦 神戸ＹＭＣＡ
①神戸大学（3-1） ②一橋大学（2-2） ③大阪市立大学（1-3）
６月９日（金）14:00
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神戸大学 |
３７ |
20-22 |
３５ |
大阪市立大学 |
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17-13 |
|
神戸大学 |
３８ |
17-23 |
３５ |
一橋大学 |
|
21-12 |
６月１０日（土）
|
神戸大学 |
４８ |
22-23 |
４９ |
一橋大学 |
|
26-26 |
|
一橋大学 |
４２ |
- |
４０ |
大阪市立大学 |
|
- |
６月１１日（日）
|
一橋大学 |
５９ |
- |
６０ |
大阪市立大学 |
|
- |
|
神戸大学 |
５１ |
23- 8 |
３２ |
大阪市立大学 |
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28-24 |
第５回 兵庫県総合選手権（扇港倶楽部優勝）
８月３０日～９月５日 県立神戸高校・ＹＭＣＡ体育館他
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神戸大学 |
８５ |
40-11 |
１６ |
県立御影高校 |
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45- 5 |
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神戸大学 |
３１ |
16-11 |
２１ |
県立兵庫高校 |
|
15-10 |
|
神戸大学 |
５１ |
30-14 |
２９ |
神中クラブ |
|
21-15 |
|
神戸大学 |
３７ |
21-24 |
５３ |
扇港倶楽部 |
|
16-29 |
関西学生１部リーグ戦
予想 昨年のメンバーそのままであり、さらに新入部員に恵まれ実力は昨年以上で田中、市川、黒崎、西本(北野高)のＦＷ、センター平野(汎愛高)
ガードに好漢津田と吉田をそろえているので全くのダークホース的存在であり、前記各校に一アワふかせてトモエ戦を演ずるかも知れない。
チームに変動のない強みは大きい、今年こそ万年五位のチームという有難くない定評を返上してＡクラスに進出すべき絶好のチャンスである。
１１月４日（土）西宮体育館
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神戸大学 |
４４ |
14-22 |
５８ |
同志社大学 |
|
30-36 |
得点 反 得点 反 得点 反 得点 反 得点 反 得点 反 得点 反
岡本 １７ １ 田中 １ ３ 津田 １３ ２ 市川 ２ ２ 西本 ３ ０ 平野 ６ ４ 島田 ２ ０
神先 ２ ３ 大塚 ２ ２ 岩田 １６ ２ 蔦田 １ ０ 築柴 ８ ４ 兵 ０ ０ 山本 １４ ２
橋本 ２ １ 足立 ７ ０ 志賀 ６ ２
同大は元気よく神大よりはよくまとまりＦ岩田のボールさばきよくポイントをあげていた。山本のジャンプ・ショットは相変わらず
よく決まっていた。なお相手が弱かったためか速攻を行わずセット・オフェンスらしきものもしめさなかった。
これに反し神大は津田、岡本のみが得点し元気なくゲームも面白くなかった。今少し学生らしい元気なところを見せてほしかった。
１１月５日（日）西宮体育館
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神戸大学 |
４７ |
27-24 |
５６ |
同志社大学 |
|
20-32 |
得点 反 得点 反 得点 反 得点 反 得点 反 得点 反 得点 反
黒崎 ０ ０ 岡本 １４ ３ 田中 ５ １ 津田 １０ ４ 市川 ２ ２ 西本 ２ １ 平野 １４ ２
神先 ６ ４ 大塚 ０ ０ 岩田 １３ ２ 築柴 １７ ３ 山本 ３ １ 中村 １ １ 橋本 ０ ０
足立 ８ ４ 志賀 ８ ０
同大は前半徹底的なプレス・ディフェンスで相手を苦しめた。神大屈せずＧ津田のリードよく積極的に速攻で着々得点を重ねる。
後半同大は速攻法で相手のペースを完全に崩し適宜のジャンプ・ショットとゴール下の好フォローにリードを奪えば、神大は焦り気味となり
パス乱れシュート決まらず神大最後のアタック攻撃も功なく、遂に同大が押しきって快勝した。
神大の敗因は後半メンバー・チェンジを誤ったことと完全に同大のペースに乗ぜられたためであった。（本間敏弘）
１１月１１日（土）同志社大学
|
神戸大学 |
３２ |
11-28 |
７２ |
関西大学 |
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20-44 |
神戸大前後半合計１点不足
得点 反 得点 反 得点 反 得点 反 得点 反 得点 反 得点 反
黒崎 ４ １ 岡本 １１ ２ 田中 ８ ３ 津田 ６ ２ 島田 ０ １ 小林 ０ １ 平野 ３ １
北野 ７ ０ 大東 １９ ０ 木村 ６ ０ 荒井 ６ ３ 中井 ４ ０ 太田 ４ １ 猿萩 １３ ４
三宅 ９ １ 笠井 ４ １
両軍精彩を欠いた凡戦のすえ、テクニックに秀れた関大が徹頭徹尾個人プレーを生かして神大のチーム・ワークをかく乱して一方的に勝利を
ものにした。神大の敗因は実力に優る関大にシステムをつかったチーム・ワークが欠けていたことであった。・・・
１１月１２日（日）同志社大学
|
神戸大学 |
４３ |
24-16 |
４９ |
関西大学 |
|
19-33 |
得点 反 得点 反 得点 反 得点 反 得点 反 得点 反 得点 反
岡本 ６ ４ 田中 １１ ３ 津田 ８ １ 島田 ２ １ 小林 ０ １ 平野 １６ ３ 三宅 ０ １
北野 ２ ０ 大東 ７ ０ 木村 ８ １ 荒井 ６ １ 中井 ４ １ 太田 １６ ２ 猿萩 ６ ３
神大積極的なローリングオフェンスに出て関大を自分のペースに引き込みミドルショット、ジャンプショットを良く極め前半リードを奪う。
後半関大のゾーンディフェンス堅く神大を寄せつけぬゴール下の好フォローと速攻で着着と得点を返し神大最後のアタックを振り切り勝利を
ものにした。神大の敗因は前半の善戦に比べ後半オフェンスに窮々としディフェンスに対する処置がとられなかったことにある。
１１月１８日（土）同志社大学
|
神戸大学 |
３７ |
14-19 |
４５ |
京都大学 |
|
23-26 |
得点 反 得点 反 得点 反 得点 反 得点 反 得点 反
黒崎 ６ ２ 岡本 ０ １ 田中 ３ ０ 津田 １４ ４ 小林 ２ ０ 平野 １２ ２
田中 １２ ０ 小川 ５ １ 遠藤 ０ １ 長井 ９ １ 田伏 １１ １ 野波 ８ １
速攻のチーム京大と遅攻のチーム神大との対象的なゲームが展開されフット・ワーク・テクニックに勝る京大が神大を破った。
前半始めシステマチックな動きの京大は神大もディフェンスを堅く破り得ず苦戦を演じ遅攻のペースに引き込まれたが後半京大は
神大の無策に乗じ得意の速攻に出てポイントを重ねた。神大の敗因はゲームにセンスがなかったことにもある。
１１月１９日（日）同志社大学
|
神戸大学 |
４０ |
13-14 |
４６ |
京都大学 |
|
27-32 |
得点 反 得点 反 得点 反 得点 反 得点 反 得点 反
黒崎 ６ １ 岡本 ４ ４ 田中 ９ ３ 津田 １３ １ 小林 ０ １ 平野 ８ ２
田中 １１ １ 武田 ３ １ 小川明 ６ １ 遠藤 ２ ０ 長井 ７ ２ 小川八 ４ ０
田伏 ５ ０ 石川 ３ ０ 野波 ５ ０
京大マンツーマン・ディフェンス堅く遅攻の神大を寄せつけず、神大もまたバックアップ早く速攻の京大を食い止め14-13と前半終る。
後半に入りメンバーチェンジのできない神大は疲労から京大の速攻を食い止め得ず攻めてはポストに人を立てながらスピードを欠きマークされた。
しかしメンバーを落とした京大に神大果敢なアタックに出てばん回するもときすでに遅く持ちゴマ不足で京大の前に二連敗を喫した。
１１月２５日（土）神戸ＹＭＣＡ
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神戸大学 |
４２ |
17-17 |
４７ |
関西学院大学 |
|
25-30 |
得点 反 得点 反 得点 反 得点 反 得点 反 得点 反 得点 反
黒崎 ２ ５ 岡本 １５ ２ 田中 ７ ４ 津田 ８ ４ 島田 ０ ０ 一北 ０ ０ 平野 １０ ５
林 １８ １ 武藤 １０ ２ 高杉 ４ ０ 田室 ６ ３ 湊 ３ １ 木下 ２ ２ 福島 ４ ３
１１月２６日（日）神戸ＹＭＣＡ
|
神戸大学 |
３３ |
20-15 |
４７ |
関西学院大学 |
|
13-32 |
得点 反 得点 反 得点 反 得点 反 得点 反 得点 反
岡本 ９ ３ 田中 ２ ３ 津田 １１ ４ 小林 ０ ０ 一北 １ １ 平野 １０ ４
林 １２ ２ 武藤 １５ ３ 田室 ４ ２ 湊 ７ ２ 福島 ６ ４ 辻 ３ ４
神大の適時のゾーン・ディフェンスに関学は得意のローリングオフェンスを封じられピボットからシュートをねらったが決まらず
神大の三線速攻の好ジとなりリードを奪われた。後半終り関学のアタック戦法が功を奏しリードを奪えば神大陣は完全に崩れて
敗れ去った。関学の勝因はアタックに出たことと武藤らの強引なプレーにあった。（本間敏弘）
１２月２日（土）西宮体育館
|
神戸大学 |
５７ |
26-25 |
４６ |
立命館大学 |
|
31-21 |
得点 反 得点 反 得点 反 得点 反 得点 反 得点 反 得点 反
黒崎 ０ ０ 岡本 ２１ ２ 田中 ９ ２ 津田 ８ ２ 島田 ３ １ 一北 １ ４ 平野 １５ ４
楠戸 １９ ２ 深井 ４ ２ 橋本 ２ ０ 熊野 １０ ３ 許斐 ２ １ 南波 ５ ５ 岩根 ４ ０
前半神大ゴール下の易いショットを再三失し、ワンゴールを争う接戦となった。後半立命のポイントゲッター南波が５ファールにオミットされ、
神大のスクリーンプレーに津田が再三ゴールを重ねるなど楽に試合を進めて先勝した。神大の勝因は立命に勝る個人技にあった。
両軍とも攻守にこれといったフォーメーションもなく、セットオフェンスを取りながら基礎練習の不足で成功しなかった。（本間敏弘）
１２月３日（土）西宮体育館
|
神戸大学 |
５４ |
20-14 |
３９ |
立命館大学 |
|
34-25 |
得点 反 得点 反 得点 反 得点 反 得点 反 得点 反 得点 反
黒崎 ０ １ 岡本 １５ ０ 田中 ８ ４ 津田 ９ ４ 島田 ３ ５ 一北 ４ ３ 平野 １５ ５
楠戸 １２ ５ 深井 ６ ３ 橋本 ０ １ 熊野 １１ ３ 許斐 ０ ４ 南波 ６ ０ 岩根 ０ １
伊豆 ０ １ 笹本 ４ ０
個人プレーにおいて立命に勝る神大が前半立命の粗雑なマンツマンをかく乱し、セット・プレーにつぐ三線速攻と一方的に立命を圧した。
後半戦法を変えた神大はローリングを用いゴール下を固め好フォローにリードを続けプレスの出来ない立命を２連破してテール・エンドを
まぬがれた。（本間敏弘）
総評 神大はダークホースといわれながら“持駒”不足のうえにやはり古いバスケットであった。真面目さは認められるが、
スピードつまり足の速さ、スピードと練習とホーメーションを取り入れるべきだろう。（本間敏弘）
１９５０ 関西学生リーグ戦星取表
１部
|
１部 |
関学大 |
関西大 |
同志社 |
京都大 |
神戸大 |
立命館 |
勝敗 |
|
①関学大 |
55 52 |
68 64 |
57 54 |
47 47 |
64 35 |
9- 1 |
|
|
②関西大 |
47 54 |
52 56 |
40 54 |
72 49 |
61 63 |
9- 1 |
|
|
③同志社 |
46 53 |
45 38 |
47 63 |
58 56 |
42 55 |
5- 5 |
|
|
④京都大 |
46 35 |
34 33 |
41 61 |
45 46 |
36 55 |
4- 6 |
|
|
⑤神戸大 |
42 33 |
32 43 |
44 47 |
37 40 |
57 54 |
2- 8 |
|
|
⑥立命館 |
42 31 |
16 38 |
60 48 |
31 49 |
46 39 |
1- 9 |
同志社資料37
優勝決定戦 関学大 60-47 関西大
１部vs２部入替戦
１⑥ 立命館 72 １部残留
２① 浪速大 53 ２部残留
２部Ａゾーン
|
２部Ａ |
浪速 |
市大 |
大外 |
学芸 |
大経 |
大工 |
勝敗 |
翌年度所属 |
|
①浪速大 |
32 |
47 |
49 |
44 |
55 |
5-0 |
２部 |
|
|
②大市大 |
29 |
44 |
55 |
36 |
23 |
4-1 |
||
|
③大外大 |
26 |
26 |
50 |
31 |
26 |
2-3 |
２部残留 決定戦へ |
|
|
④大学芸 |
28 |
34 |
49 |
42 |
34 |
2-3 |
||
|
⑤大経大 |
34 |
33 |
25 |
37 |
27 |
1-4 |
３部 |
|
|
⑥大工大 |
33 |
6 |
33 |
29 |
26 |
1-4 |
２部Ｂゾーン
|
２部Ｂ |
奈学 |
大阪 |
工繊 |
京学 |
神商 |
奈医 |
勝敗 |
翌年度所属 |
|
①奈学芸 |
41 |
48 |
50 |
48 |
55 |
5-0 |
２部 |
|
|
②大阪大 |
35 |
27 |
52 |
30 |
47 |
4-1 |
||
|
③京工繊 |
47 |
26 |
30 |
31 |
32 |
3-2 |
２部残留 決定戦へ |
|
|
④京学芸 |
30 |
29 |
27 |
46 |
59 |
2-3 |
||
|
⑤神商科 |
28 |
20 |
27 |
45 |
37 |
1-4 |
３部 |
|
|
⑥奈医大 |
44 |
36 |
23 |
55 |
31 |
0-5 |
２部決勝戦
Ａ① 浪速大 38 →入替戦
Ｂ① 奈学芸 34
２部残留決定戦 翌年度に２部Ａ・Ｂを２部・３部に改編することに伴う決定戦。
Ａ③
大外大 56 →２部 Ｂ③ 京工繊 ２ →２部
Ｂ④
京学芸 37 →３部 Ａ④ 大学芸 ０ →３部
全日本学生選手権出場決定戦（４校出場）
１④ 京都大 51-26 浪速大 ２①
この試合神戸大学記念誌P.116の新聞記事には【一部二部入替】と題しながらも「この結果一部の上位三校とともに京大が全日本学生選手権への出場権を獲得した」とある。
また、同ページに２部Ｂゾーンの順位として「⑤奈良医大１勝４敗⑥神戸商大５敗」とあるも間違い。
世 相
インカレ ①慶応大 ②早稲田 ③立教大 ④関西大
アカデミー作品賞「イブの総て」
芥川賞 23 辻亮一「異邦人」 24 なし
直木賞 23 今日出海「天皇の帽子」 小山いと子「執行猶予」 24 檀一雄「真説石川五右衛門」「長恨歌」
プロ野球日本シリーズ 毎日４－２松竹